守成クラブいわみざわ 人図鑑 ~人と想いがつながる会員インタビュー~
(更新)
相手の仕事を知り、自分の仕事を伝える。その積み重ねが紹介や商談につながっていく

今回の「守成クラブいわみざわ 人図鑑」に登場するのは、世話人として活動する長坂智幸さん。岩見沢でりんご栽培を中心に、地域に関わるさまざまな仕事に携わっています。守成クラブで大切にしているのは、ただ人を集めるのではなく、一人ひとりが自分の仕事を伝え、相手の仕事を知り、それが紹介や商談へつながっていくこと。長坂さんが考える「人がつながる場」のあり方を聞きました。
長坂さんは、守成クラブの存在自体は以前から知っていたものの、具体的にどのような活動をしているのかまでは知らなかったそうです。入会の直接のきっかけになったのは、世話人の井筒さんから声をかけられたことでした。
市役所を退職し、りんご栽培や観光・イベント関係の仕事などを続けるなかで、長坂さんの中には「これから先」を見据えた思いがありました。
「これから先のことを考えると、人とのつながりやネットワークをつくっておくことが大切だと感じていました」
守成クラブが、人的なプロモーションや人脈づくりの場になるのではないか。
そんな期待を持って参加したことが、長坂さんと守成クラブとの始まりでした。
現在は世話人として、会場運営にも関わっている長坂さん。
とはいえ、自分から積極的に「やります」と手を挙げるタイプではないと言います。
それでも世話人を引き受けた背景には、長坂さんなりの組織に対する考え方がありました。
「50人、100人と人が集まる組織は、誰かが段取りをして動かさなければ成り立ちません。『誰かがやるだろう』と全員が思ってしまえば、組織は前に進まないと思っています」
そして、もう一つ大切にしているのが「頼む側の思い」です。
声をかける側にも、それなりの理由や思いがある。そのことを受け止め、「頼まれたときには、その思いに応えたい」と世話人を引き受けました。
前へ出ることそのものが目的ではない。それでも、必要とされたときには自分の役割を引き受ける。そんな長坂さんの姿勢が表れています。
世話人として長坂さんが大切にしているのは、守成クラブを単なる交流や会員集めの場にしないことです。
目指しているのは、会員一人ひとりが、自分自身や自分の仕事をきちんとプロモーションできる場。
そのためには、自分の商品やサービスを伝えるだけでは十分ではないと考えています。
「まず相手の仕事に興味を持ち、知り、そこから紹介や商談につなげていく。その循環をつくることが大切だと思っています」
長坂さん自身、車座商談会ではメモを取り、「この人は何をしている人なのか」を覚えるように心掛けているそうです。
誰かから仕事の相談を受けたとき、「それなら、あの人に聞いてみよう」と思い浮かべられるかどうか。
そのためにも、まず相手を知る。
長坂さんが会員に大切にしてほしいと話す「自分自身が広告塔になる意識」も、そこにつながっています。
自分のことを発信する一方で、ほかの会員の仕事にも興味を持つ。例会やSNSなどを活用して、自分が何をしている人なのかも知ってもらう。
そうした一つひとつの積み重ねが、紹介や相談、そして商談につながっていくと考えています。
長坂さんが感じている守成クラブいわみざわの魅力の一つが、いつも参加するメンバーを中心とした和気あいあいとした雰囲気です。
一方で、今いる会員が守成クラブをもっと仕事に生かせるようにすることも必要だと考えています。
『人を集めること』が先ではなく、ビジネスにつながる場をつくり、その結果として人が集まる、という順番が大切だと思っています。
会員数を増やすこと自体を目的にするのではない。
参加している人が「ここでこんなことができた」「こんな人とつながれた」と実感できる会場になれば、その姿を見た若い経営者や新しい人たちにも自然と魅力が伝わっていくのではないか――。
そのために今後さらに力を入れたいと考えているのが、他会場との交流です。
他会場へ出向くだけでなく、他地域の会員にも岩見沢へ来てもらう。長坂さん自身も他会場を訪れたことで、各地域で熱い思いを持って活動する人たちと出会い、刺激を受けたと話します。
「年齢に関係なく、いろいろな人の考え方から学べることに面白さを感じています」
さらに、ブース展示やセミナーについても、その場で商品を売るだけではなく、「自分はこんな仕事をしている」と知ってもらう機会として活用できると考えています。
特に新しい会員に対して、守成クラブで何ができるのかを分かりやすく伝えていくことも、世話人として取り組みたいことの一つです。
新しく入会した人に向けて、長坂さんは守成クラブとの付き合い方をこう話します。
「守成クラブは、入会しただけですぐに利益が出る場所ではありません。人とつながり、相手の仕事を知り、自分の仕事も知ってもらう。その積み重ねが、やがて紹介や商談につながっていきます」
例会に参加する。他の会員の仕事を知る。自分の仕事について発信する。他会場へも足を運んでみる。
そうやって少しずつネットワークを広げていくことに意味があると考えています。
長坂さん自身にとって、守成クラブとは、
「無理なく関わりながら、大切な人脈をつくっていける組織」です。
自分に合った距離感で人とつながりながら、そのつながりを少しずつ仕事にも結びつけていく。
「入ったら何かが起こる場所」というより、自分から人を知り、自分を伝え、活用することで可能性を広げていく場所。
長坂さんの話からは、そんな守成クラブとの向き合い方が見えてきました。

長坂さんは「MO-connect」という屋号で活動し、現在はりんご栽培を中心に、地域の除雪や草刈り、イベント関係のサポートなどにも携わっています。
「connect」には“つなぐ”という意味があります。
市役所を退職してからは、りんごづくりによりしっかりと手をかけられるようになり、現在は品目を広げることよりも、りんご一本に力を入れて、自分たちらしいものをつくることを大切にしています。
その取り組みの一つが、自家栽培のりんごを使ったシードルです。
また、Facebookなどで長年情報発信を続けてきた長坂さん。発信を見て、札幌圏などからりんごを買いに来る人もいるといいます。
「良いものをつくるだけではなく、その存在をきちんと発信することも仕事の一部」
守成クラブで話していた「自分自身が広告塔になる」という考え方は、自身の仕事にも通じています。
これからは、りんごを販売するだけでなく、地域でお菓子づくりをしている人と商品をつくるなど、人とのつながりから新しい可能性を生み出していきたいと考えています。
「まず自分を売る」のではなく、「まず相手を知る」。そして、自分のこともきちんと伝えていく。長坂さんの話から見えてきたのは、人と仕事がつながるまでの過程を大切にする姿勢でした。世話人として目指すのも、人数を増やすことだけではなく、一人ひとりが会を活用できる環境。守成クラブとの関わり方を考えるヒントが詰まったインタビューでした。
| 氏名 | 長坂智幸 |
| 会社・屋号 | MO-connect |
| 役職 | 代表 |
| 事業内容 | 果樹園 地域活性化企画・支援 |
| 守成クラブでの立場 | 世話人 |
| 入会 | 2024年 |
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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